平成21年度入学式（中学）　濱谷校長先生訓辞

ただいま呼名された一四四名の諸君が、本日より藤嶺学園藤沢中学校の生徒である事を承認を致します。晴れて藤嶺学園藤沢中学校入学おめでとう！
今、一人一人名前を呼ばれて、元気よく、立派な態度で起立をした君達は入学式の練習は一回もありませんでしたが、とてもよく立派にできました。校長として元気な諸君を迎えられる事を本当に嬉しく思っています。
皆さんは小学校の卒業式までは「児童」と呼ばれていましたね。今日からは「生徒」になりました。呼び方が変わり、そして、藤嶺学園藤沢中学校の真新しい制服を着ております。何となく「成長したなぁ」、大人に近づけたような気がしていると思います。今からは「気がする」というだけではなく、中身も藤嶺学園藤沢中学校の生徒と呼ばれるに相応しくなるための努力と訓練がこれから始まります。

さて、春は希望の季節です。生きているもの全てが生気に溢れています。この輝く春の日に多数のご来賓と保護者各位のご臨席を得て、平成二一年度の藤嶺学園藤沢中学校の入学式を挙行できます事は、一四四名の新入生はもちろん、私達教職員一同にとりましても大きな喜びであります。高い処からではありますが、ご臨席の皆様に心より御礼申し上げます。ありがとうございました。
保護者の皆様、御子息の御入学おめでとうございます。心からお祝い申し上げます。本日、皆様方の御子息を確かにお預かりを致しました。今日から六年間、その責任を果たすために最大の努力を致す覚悟でございます。今後とも、皆様方のご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。

一四四名の新入生の諸君、本当に何回も「入学おめでとう！」と言わさせてもらいます。長く、苦しい入試だった。漸く君達の努力が実を結び、一つのリーグ戦が終わりました。「入試」という戦いが終わったわけです。そして、自分の意志で本校を選ばれました。僕は校長として、他の先生とともに君達の健闘を心から称えたいと思います。同時に、今日、この式場に出席をしている二年生、三年生の在校生全員が諸君達の入学を心から歓迎をしています。また、今日このような悦ばしい結果を勝ち取ったのは無論君達自身の努力、ファイトを抜きにしては考えられません。が、長い間君達を支えて下さったお父さん、お母さんの深い愛情を忘れてはいけません。君達の入学を喜んでくれている兄弟、おじいちゃん、おばあちゃん、お世話になった小学校の先生、塾の先生、その他多くの支援をして下さった人々への感謝も忘れないで下さい。だからこそ、大きく、大きく、成長してもらいたい。期待をしています。

さて、良い学校とはどんな事を言うのでしょう。良い学校とは建物の美しさや、グランドの広さ、設備の整い方だけでは決まらないと先生は思っています。一番大事な事は生徒同士、先生と生徒が信頼し合って、助け合い、励まし合って、毎日の勉強や学校行事、グラブ活動等に打ち込んでいるかどうかだと思います。中学校に通う事が君達にとって楽しいかどうかだと思います。藤嶺藤沢はその面では優秀な学校であると僕は自信を持って言い切る事ができます。二一世紀の難しい社会に君達が生き抜いていくために必要な事はどんな事だろう。少し考えてみて下さい。僕は必要なものの第一は「強い身体」、そして、「心」だと思います。「強い心」とは、苦しい事や難しい問題に直面しても、その問題の解決に向けて我慢強く努力できる心だと思います。これが一番大切なんですね。もう一度言います。「我慢強く、努力できる心」、これが生き抜いていくために一番大切な「心」だと思います。どうぞ、強い身体と心を自分自身の努力で作っていって下さい。困った時があったら、仲間達、先生達に相談をして下さい。藤嶺藤沢はしっかりと君達の強い心、我慢をして何でも挑戦をしていく、こういう事に対して協力をしていくつもりです。それが夢実現の一歩です。期待をしています。

最後に、“藤中生”として次の五つを必ず実行してくれるように望みます。この五つは藤嶺中学が開校して以来、僕が入学式の中で語り続けている約束事です。

一つ、自分の事は自分でやれ。
二つ、健康に留意し、規則正しい生活をせよ
三つ目、過ちは直ちに改める素直さ、謙虚さ、これを持て。
四つ目、臆病、卑怯、怠け者にはなるな。
五つ目、日々は毎日が新たな挑戦である。何事にも我慢をし、目標に向かって継続、実行せよ。

この五つを今日から実行して下さい。

いよいよ中学校の生活が始まります。君達の顔には中学生になった喜び、これからの生活に対する夢と決意が満ち溢れています。“今の顔”、“今の気持ち”、“感動”、これを大切にして下さい。諸君の今感じている感動、喜び、気持ちを僕も君達とともに六年間大切にしたいと思っています。

藤嶺学園藤沢中学校にようこそ！おめでとう！　終わります。