平成２２年度藤嶺学園藤沢高等学校入学式 濱谷校長先生式辞
藤嶺藤沢PTA生憎の雨となった４月５日、濡れた桜の花弁の下、平成２２年度藤嶺学園藤沢高等学校の入学式が執り行われました。PTAでは学校のお許しを得て、高等学校の入学式において濱谷校長先生が新入生に語りかけたメッセージの全文を此処に掲載させて頂きます。
平成２２年度藤嶺学園藤沢高等学校入学式 濱谷校長先生式辞
学校創立９５年を迎え、「質実剛健」、「勇猛精進」を校訓として、高い志と２１世紀にチャレンジする若者の育成を目指す、ここ藤嶺台の樹木も春の訪れを感じさせるかの如く、新しい芽を吹き、若さ溢れる陽春の本日、ご来賓をお迎えをし、一貫生１６２名、高入生７７名、計２３９名の新入生の諸君と保護者の方をお迎えをし、平成２２年度の藤嶺学園藤沢高等学校の入学式を盛大に挙行できますことに、心からお礼とお祝いを申しあげます。
新入生の諸君、入学おめでとう。
今日まで君達の成長を願い、育て、育んでくれた小学校、中学校の先生方、そして保護者の方々は高等学校での諸君の努力と飛躍を心から期待し、希望しておられることと思います。高等学校は義務教育とは異なります。諸君たちはより深い学問を目指すため、強い決意で本校に入学されてきました。それ故に一人一人の強い意志と自覚、さらに勇気と、将来を見据えた意欲ある、粘り強い努力が今後求められていくわけであります。三年後は将来の夢を実現するために大学入試等の試験を突破しなければなりません。今日から自分をよく見つめ、頑張ってもらいたいと念願しております。
高校生活のスタートに当たり、新入生諸君に、諦めず、恥ずかしがらず、面倒くさがらずを心にしっかりと心に留めて頂いて、次の三つを必ず実行してくれるように望みます。
一つ、「自ら進んで学習をする」ということです。高校時代は青春の真っ只中です。その姿勢が受身では、実り豊かな高校生活は期待できません。なぜなら君達一人一人に求められている努力を忘れて、無為な高校生活を過ごしていると、最後に先生が、親が、社会がと他に責任を転嫁する人間になりかねません。２１世紀のグローバルな社会に生きる諸君にとって、大切な力として求められているのは単に知識を暗記することではなく、自ら進んで学ぶ姿勢、そして、自ら主体的に判断し、行動することであります。
二つ目、「規律ある行動をする」ということ。集団生活を営む人間社会において、私達一人一人の自由や、幸せを維持するため、規律を守ることは人類が作り出した知恵なのです。藤嶺藤沢における規律ある高校生活を通じて、集団生活における役割の自覚、責任を体得すると共に、自立した人間を目指して下さい。自分のことは自分で行う。他人に迷惑をかけない、自律的に行動出来る人間になるよう、是非今日から自らに命令するように切望を致します。
三つ目、「高い目標を掲げて努力をしろ」ということ。君達の中に高校生活の三年間の延長線上に将来どのような人生を生きるのかを具体的に考えている人は果たしてどのくらいいるでしょうか。どのような職業を選び、社会に貢献をしていくのかということを未だ考えていない諸君がいるとするならば、今日から真剣に考えて頂きたい。自己の人生を如何に生きるのか。そして自分の進路について高い目標を掲げ、努力目標を明確にすることが高校生活に大切な事なわけであります。
是非「自ら進んで学習する」、「規律する生活をする」、「高い目標を掲げて努力をする」、是非、この三つを実行して下さい。
無我夢中になれば奇跡は起こる。まずはつべこべ言わずに無心になることが大切。それが素敵な夢心へと変わっていくのです。何事も答えのみを急いではいけない。今のレベルで何かを求めるような小さな自分にまとまってはいけない。覚えておいて欲しい。目の前の目標がどんどんどんどん大きくなっていき、その情熱がいつしか「夢」というものに変わっていく、夢の原点は「目標」から始まるのです。僕自身も今まで達成してきた目標は数年前の自分にとっては考えつかない夢物語であったと思っています。君達にもいつか感じて欲しい感覚です。
ここで保護者の皆様に協力をしていただきたいことがあります。１５歳で始まる高校生活は少年から青年に移行する年代であります。成長と発達の変化が極めて激しい時であります。一方では子供から大人へと近づく不安が発達を示します。どうかご子息の歩む姿や、努力の跡をしっかりと見つめて頂き、時には暖かく励まし、時には毅然とした態度で見守って頂きたいと思います。よろしくお願い申しあげます。
最後に新入生の諸君、今日の喜びを忘れずに、他者の人格を尊重し、思いやり、励ましの心を持って、共に考え、共に学び、共に歩むことを忘れずに、有意義な高校生活を送るよう心から期待をし、平成２２年度の藤嶺学園藤沢高等学校の２３９名の諸君を迎える式辞と致します。
入学おめでとう。期待しています。
以上です。
