動くかな?プログラム

【講師】



氏名:藤川眞治
略歴:出身地:関西出身。北海道大学文学部日本史専攻課程卒。精密機械メーカー勤務。入社以来、インターネット関連サービス及び、社内システムのソフト開発に従事。二人の息子が藤嶺藤沢にお世話になっています。また、PTAの役員も務めさせていただいています
趣味:読書と料理。

【講座概要】

Squeak(スクイーク)という教育用に開発されたプログラミング言語を使用して、マウスと少しのキーボード操作でブロックを組み合わせるような、工作をする感覚でプログラミングの基礎を学びます。

【講座の様子】

バラエティーに富んでいて、どれも魅力的な遊行塾の講座の数々。そのなかでも、この講座は特に人気なのではないでしょうか。私の息子も、第一希望にしていましたが、抽選にもれてしまいました。


拝見したのは第2回講座ということで、プログラムの作り方の説明でした。講師の方の説明は丁寧でわかりやすく、生徒たちがわからないことがあっても、質問するとすぐに席に来て教えてくださいます。

こうしてやり方を覚えたら、今後一人ひとりの生徒が自分なりのプログラムを作っていくのでしょう。どんなものができるのか、私もぜひ見てみたいと思いました。


10名程度の参加。外部講師の方、と言っても生徒さんも顔なじみのPTA副会長藤川氏が講師の講座でした。やはりパソコンやゲームが大好き男の子の集団。今日は自分でプログラミングした○や△の軌道の上をキャラクターが動いて行くと言う楽しい講座でした。“出来た!”と言う顔はやっぱりキラキラと輝いていました。

講座の内容は星形のアイコンを動かしながら線を引いたり、「正三角形を描いてみよう」では、ドット数や回転度数を変えて正三角形を描きます。思考力を働かせながら課題に取組んでいました。正三角形もできました。生徒達も「楽しい」と語っていました。

また、プログラムを動かしながら好奇心が膨らみ、将来の目標のキッカケとなるかも知れませんね。

【講師の方へのアンケート】

質問:講座の内容について簡単に教えてください

Squeakというのはアメリカで学校教育向けに考案されたプログラムです。ただ、教育向けだからと言っても非常にしっかりとしていて、「オブジェクト指向」という現在のプログラミングの主流となっている技術に基づいたものです。

このSqueakを使ったプログラミングの方法を学びつつ、最後には課題を与えて、自分で考えてプログラミングをしてもらいます。

質問:講座のねらい(この講座で生徒たちに伝えたいもの、学んで欲しいことなど)を教えてください

ほとんどの子供たちにとってはコンピュータはあてがわれたソフトを使って、ネットをしたり、ゲームをしたりするものでしか無いかもしれません。しかし、コンピュータとは本来、自分のやりたい事に使う道具であり、プログラミングはそれを実現するための手段です。

また、プログラミングは論理的思考や、一見難しいと思われることを、比較的易しい事に分割して解決するという手法を学ぶことにも繋がります。

生徒たちがこれまでとは違うコンピュータの面白さに気づいてくれたらいいと思っています。

質問:遊行塾の講座を引き受けることになったきっかけ、動機について教えてください

一昨年から藤嶺藤沢のPTAに関わるようになり、昨年にこの遊行塾が始まったときに、その主旨に「禿同(激しく同意)」し、自分も力になりたいと思ったからです。

また、自分自身は学生時代はコンピュータに触ったことすら殆どなく、就職してから仕事として、プログラミングの教育を受けました。結果的に自分に合っていましたし、そういう技術をみにつけられたことは非常に幸運であったとも思います。そして、その幸運を他の人達にも共有して欲しいという思いもあって、プログラミングの講座を開きたいと思いました。

質問:講師をやってみた感想はいかがですか

昨年の二学期から始めたのですが、どの回も生徒たちはとても素直で、やりやすいです。また、一方でとても「正直」で、ツマラナイと感じたらとてもはっきりと態度に出てきます。だから、毎回終わった後で、こうすればよかったと自分の準備不足を感じます。一方で、次はもう少しうまくやりたいという気にもさせてくれます。

質問:藤嶺藤沢という学校、また遊行塾というカリキュラムについてどのように感じましたか

実は僕は関西の有名進学校(中高一貫校)の落ちこぼれ生徒でした。当時のその学校には遊行塾のようなカリキュラムはなかったのですが、担任の数学の先生は普通の授業の中で幾何学として「折り紙」を取り入れ、ルービックキューブを数学的に考えて解く授業を行ったりしていました。(問題はその内容が高度すぎて、僕にはついて行けなかったのですが・・・)

数学に限らず、そういう身近なものを考える事が実は色々な教科と繋がっている訳で、その奥深さを知り、さらに知りたいという興味をが湧いてくることはきっとある筈と思っています。

質問:最後に藤嶺藤沢の生徒たちへのメッセージがあればお願いします。

講師を引き受けている多くの人達は、本当は自分が中学生や高校生の時に知っておきたかったこと、もっとやりたかったことを教えているんじゃないかと思います。そういう意味ではどの講座も君達の知らない面白いことがきっとある筈です。講座のタイトルを見ただけでは面白いかどうかは分かりません。自分が好きな講座をとるだけでなく、よく分からない講座をとってみるのも新しい発見があるんじゃないかと思います。

(記事担当:PTA広報委員 阿部)