プロから学ぶパントマイム教室

【講師】

氏名: 明日可 ・ 郷田ごう
職業:パントマイミスト
プロフィール: 鎌倉市在住。

【講座概要】

パントマイムを通したコミュニケーション。想像して創造する楽しさ。パントマイムで遊ぼう!

【講座の様子】

20101106001 私事ですが、数年前に会社の納涼会にパントマイムをされる方々(男性二人組)が呼ばれて、そのコミカルな演技をすぐ近くで見たことがあります。持ち手のついた小さめのトランクを持ち上げようとしてなかなか持ち上がらない。持ち上がったと思ったら、今度はどうしたわけか、空間のその場に張り付いたように動かないトランク。それを汗をかきながら一所懸命引っ張っている。あの額に光る汗こそ熱演であるが故の本物の汗でしたが、実際にはトランクの中身は空っぽで、ひょいと片手で持ち上げて走ることだってできる、それがあんなに重く、びくともしないのは全てパントマイムの「技」のおかげ。ちょっと見ると簡単にできそうですが、なかなかそんな簡単ではありません。

この講座の講師は実際にパントマイムを職業とされているパントマイミストのお二人。ちょっと物静かな感じの郷田ごうさんと、指導するときはとても大きな声でハキハキ喋られる明日可さんのお二人です。

パントマイムなんてなかなか習う機会はありません。お二人は一つ一つの動きの基礎から丁寧に生徒たちに解説して、実際にプロの見本を見せて、指導してくださっていました。

ちょうど見学したときには、二人の人物が向い合って、二人の間にある(「ある」様に見せる)壁(もしくは扉)を叩いてみたり、横にずらしてみたり、上から向こうを覗いてみたり、お互いに押し合いをしてみたりという演技の練習でした。


何も無いところでいかにして「壁」があるように見せるか、そして、それを「押している」様に見せるか。パントマイムでは身体をいくつかの部分、パーツに分けて、それぞれ別々に動かすのだそうです。例えば、パントマイムで大きな壁を「押す」動きは手を使って押すように見えて、実は「腰」で押すのだそうです。手を前に突き出して胸と腰がその手を追いかけるように前に動かすと押しているように見えるのだそうです。逆に「押される」動きでは、手、胸、腰は固定して足先だけを滑らせて後退すると押されているように見えるのだそうです

パントマイムは実際に押したり、押されたりという時の動きを模倣するのではなく、本物らしく見えるような目の錯覚を利用した動きなんだということを改めて認識しました。

生徒たちは半分恥ずかしがりながらも、お二人の指導を受けて、熱心に演技に取り組んでいました。

【講師の方へのアンケート】

質問:講師を惹きつけたきっかけ、引き受けた動機、理由について教えてください。

学校の先生にご紹介いただきました。

質問:実際に講座を受け持たれてどのような感想をお持ちですか?また、藤嶺藤沢
の生徒たちへのメッセージがあればお願いします。

みんなそれぞれ一人一人違った個性を大切にして、パントマイムを経験したことを生かして、のびのびと人生を楽しんでください。